J SPORTSが誇るサッカープログラム「デイリーサッカーニュース Foot!」。
4月30日(水)は、MC:西岡明彦、ゲスト:チェーザレ・ポレンギの2人が、イタリアのサッカー文化や、ショーン×ヨン ア ピンのインタビューなどをお送りしました。

番組の一部を、テキストでお送りします。
それでは、今週のFoot! FRIDAYをお楽しみください。どうぞ!

Boccone di Calcio

チェーザレ:今週は監督の話をしたい。まず、イタリア人は口げんかが好き。今回はローマのガルシアとユヴェントスのコンテが、メディアを使ってものすごく口げんかをした。ガルシア監督が言ったのは、「ユーヴェと試合をするチームはそんなにがんばっていない」。

――戦う前から諦めて、もっとがんばってほしいと

チェーザレ:コンテ監督はこの話を聞くとものすごく怒った。「ガルシア監督のコメントはプロヴィンチャーレ(規模が小さいクラブ)だ!ビック・クラブの監督ならこんな話はしない、実際は我々の相手はみんなすごくがんばっていた」と。言葉を返すのがうまいね。イタリアのモウリーニョになっていると思う。例えとして使ったのはリヴォルノ、ボローニャ、インテル。

――インテルを入れるのはまずいんじゃない?

チェーザレ:やっぱりユーヴェの一番のライバルだから、彼はインテルにあたるためにもこういうマインドゲームを使っている。イタリア人はこういうことが何と言っても好きだから。

――そういう舌戦が両監督の間にあったと

ショーン×カルフィン・ヨン ア ピン

――ショーン・キャロルが清水エスパルスのDFカルフィン・ヨン ア ピンを取材しました

ヨン ア ピン:「キャラ」と呼ばれています。オランダ出身ですが両親はスリナム出身です。歩き始めた頃からボールを蹴っていました。プロになってJリーグに来られて幸せです。

ショーン:「歩き始めた頃からボールを蹴っていた」って、昔からフットボールプレーヤーになりたかったの?

ヨン ア ピン:そうだね。実は母がサッカー選手だったんだ。母は女子のU-17オランダ代表のアシスタントコーチをやっていて、僕が赤ちゃんの頃に試合に連れて行ってくれた時の話なんだけど、ベビーカーに乗っていた僕を母はゴールの裏に置いて試合をしてたらしいんだ。

ショーン:それって大丈夫なの?

ヨン ア ピン:母はこう言っていた。「ボールがベビーカーに当たったけどあなたは眠ったままだったわ」ってね。

ショーン:ホントに(笑)?

ヨン ア ピン:らしいよ、だから「この子は優秀なDFになる」って確信したんだって。そして大学の時は心理学を学んでいたんだけど、クラブで朝練習してその後大学に行って、週末のゲームのあとはアルバイトもしてたんだ。

ショーン:何のアルバイト?

ヨン ア ピン:英語で何て言っていいかわからないけど、派遣会社みたいな感じかな。時間がある時に人手が必要なら働くという感じだった、お金が必要だったからね。フォレンダムではアマチュア契約で9試合ほど出場した。クラブは僕とプロ契約しなかったけど、ヘーレンフェーンが僕の才能を買ってくれたんだ。19才の時ヘーレンフェーンに移籍した。

ショーン:そこで5年ほど過ごしたの?

ヨン ア ピン:そうだね、5年間ね。僕はアムステルダム出身なんだけど、アウェイでアヤックスに勝った時はうれしかったね。1年目のシーズンだった。僕はシーズンの最初、観客が50人ほどのリザーブチームの試合に出ていた。でもそれから数カ月後、アムステルダム・アレナでプレーしていた。うれしかったよ。

ショーン:そうだろうね。ヘーレンフェーンには5年間したけど日本人が知っているような選手はいた?

ヨン ア ピン:ヘーレンフェーンからバイエルンに移籍したダニエル・ブラニッチ、スウェーデン代表のペテル・ハンソン。マンチェスター・Cでプレーしていたポール・ボスフェルト。あまり有名じゃないブラジル人FWだけど、アフォンソ・アウヴェス。

ショーン:彼はミドルズブラに行ったよね。

ヨン ア ピン:彼は34試合で37ゴールを決めたんだ。当時ヘーレンフェーンにはすごい選手がいたんだよ。

ショーン:少し戻って子供の頃の話なんだけど、オランダにはスリナム出身の有名な選手がいたよね。彼らは君にとって目標の選手たちだった?

ヨン ア ピン:スリナム系の選手たちは僕にとって模範のような存在だった。最初に憧れたのはクライファート。雰囲気が僕と似てたんだ。当時はクライファートと同じFWだったしね。最初はクライファートが好きだったけど、大きくなってからはダーヴィッツとセードルフに憧れた。特にセードルフは尊敬している。今はミランの監督だしね。だからリスペクトしているんだ。

ショーン:北京では日本と対戦したよね。

ヨン ア ピン:豊田とマッチアップしたよ。豊田とのマッチアップは良かったし今もそれは変わってないね。お互いに激しくやりあっているよ。日本に来た時、昔の写真を見ていたら僕と豊田選手が競り合っている写真があったんだ。その時に気づいた、「豊田って鳥栖の選手じゃないか」ってね。よく憶えているよ。

ショーン:清水に来て3年だよね?日本に来ようと思った理由は?

ヨン ア ピン:ヘーレンフェーンとの契約が満了に近づいてきた時、少し理由があって今までと同じ条件で契約を延長することができなかった。ヨーロッパのクラブは一流選手以外はすぐに契約してくれないんだ。5月にシーズンが終わり、6月は大半のチームが様子を見ている。移籍の期限は8月までだからね。僕はイタリア、スペイン、イングランド、ドイツ、フランスのどこかに行きたかったんだけど、オファーが来たのはキプロス、デンマーク、スウェーデン、ギリシャ、ポルトガルなどからだった。

その後にアフシン・ゴトビが僕に直接電話をくれたんだ。彼は韓国代表でフース・ヒディングの下で働いていたことがあったよね。だから知り合いが多くて僕に電話をくれたんだ。ゴトビは「今チーム作りをしている、君の力が欲しい」と言ってくれた。それに「ユングベリを獲る」って言ってたし、「小野伸二もいる」と聞いた。小野伸二はフェイエノールトにいた時JEFAカップの優勝メンバーで、その時僕は14才で彼のプレーを観て「スゲー!」って思っていたんだ。僕の目標はオランダからプレミアリーグやドイツで活躍することだったけど、そのオファーはなかった。ならキャリアではなく「人生を大切にしよう」と思い、日本に来たんだ。

ショーン:Jリーグに来て印象に残っている選手はいる?

ヨン ア ピン:神戸にいた時の大久保かな。彼とマッチアップはしなかったけど、中盤で素早くターンし相手をかわしていた。中盤でやるべきプレーじゃないけど大久保はとてもうまかった。大久保のような自分でチャンスを作り出せる選手が好きなんだ。

ショーン:そういう選手との対戦が好きなんだね?

ヨン ア ピン:もちろんさ、それがサッカーの醍醐味なんだ。DFは最高の選手と対戦したいものさ。僕はロナウジーニョ、メッシ、アグエロ、シェフチェンコと対戦することができたからね。

ショーン:あと1つ質問があるんだけど、君は「ダーヴィッツが好き」って言ってたよね。2007年くらいの君の写真を見るとドレッドヘアだったんだけど…。

ヨン ア ピン:オリンピックで中国に行った時に髪を切ったんだ。とにかく暑かった。あんなに暑いのは人生で初めてだった。

ショーン:切ったその髪はどうしたの?

ヨン ア ピン:スリナムの伝統で、切った髪はその場に捨てちゃダメなんだ。

ショーン:そうなんだ、今もあるの?

ヨン ア ピン:あるよ、母がどこかに残していると思うよ。

ショーン:髪の毛をスーツケースに入れて持って帰ったの?チェックされなかった?

ヨン ア ピン:自分の髪の毛を持って帰ってもいいでしょ(笑)?

ショーン:そうだね、でももしかしたらチェックされたかもね。

ヨン ア ピン:かもね、でも何のチェックもされなかったよ。僕らは国の代表で行っていたからね。

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J SPORTS 編集部

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