バドミントンの国際大会「ヨネックスオープンジャパン2015」は13日に最終日を迎え、2年ぶりの日本人対決となった女子シングルスは、奥原希望(日本ユニシス)がストレート(21−18、21−12)で2年前の覇者である山口茜(勝山高校)を下して初優勝を飾った。
「ここまで来られたことに、たくさんのサポート、ファンの皆さんの声に、すべてに感謝して、この舞台を楽しもう、やりきろう、よし!」
試合が始まる直前、コートに入る奥原は、口を動かして感謝の気持ちをつぶやいた。自分に言い聞かせる言葉をつぶやき、礼をしてコートに入る。それが、奥原のルーティンだ。言い聞かせる言葉はいつも「よし」で締める。強く意識しているわけではなく、時間がなければ省略もする程度。2回戦では「ファイナルの出だしは、時間がなくて、やばい!と思って『よし』しかつぶやけなかった。ラブオールプレーとコールされたら1点取られてしまうと思った」と苦笑いを浮かべていた。それでも、実際に口に出して言い聞かせることで、緊張を取り払えるのだという。ルーティンが自然と生まれたのは、高校時代。当初は一礼をしてコートに入るだけだったが、あるとき礼をせずに入ると、知人から「あれ、変わったね」と声をかけられた。奥原は「良い意味じゃなくて、変わってしまったねという言い方だった。それで(礼をして入ることが)自分のスタイルなんだと思って、再びお辞儀をするようになった。なんで始めたのかは分からないですけど、その頃からつぶやくようになった」とルーティン誕生の経緯を話した。

メンタルコントロールと感謝の気持ち。奥原の躍進の陰には、この2つがある。奥原が脚光を浴びたのは、2011年。大宮東高校時代、史上最年少の16歳8カ月で全日本総合選手権を制して日本代表入りを果たすなど活躍を見せ、スーパー高校生と呼ばれた。2012年には世界ジュニア選手権を優勝するなど期待に応えたが、翌13年1月には左ひざを負傷。同年の秋に復帰したが、昨年4月には右ひざを負傷して再び戦線離脱を余儀なくされた。「もうバドミントンは厳しいかな」と絶望感に襲われた。今大会が3年ぶりの出場となったのも負傷の影響だ。しかし、たくさんの見舞いや励ましを受けて、プレーで恩返しをするしかないと覚悟を決めたという。しかし、その後も大きな結果を残すことはできていなかった。5月のオーストラリアオープン、6月のインドネシアオープンで1回戦負け。気合いを入れて臨んだ8月の世界選手権も初戦で敗れた。負けん気だけは誰にも負けないと自負するタイプだけに、頭や気持ちのコントロールは、持てる実力を最大限に発揮するための課題となった。

お知らせ

◆ バドミントン スーパーシリーズ ヨネックスオープンジャパン 2015
日本バドミントンの祭典。ヨネックスオープンジャパン。リオ五輪を翌年に控え、例年以上のメンバーが東京体育館に集結!
決勝-2:9月14日 (月) 午後 8:00〜午後11:00 J SPORTS 1
≫特集ページを見る ≫詳しい放送予定を見る

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ