第8戦フィンランドまでのシリーズポイント状況は昨年までとはかなり異なる状況です。

昨年までは優勝ドライバーがVWのオジェを中心にVWの持ち回り状況でしたが、今年は前半のグラベル連戦でスタート順の不利を押し付けられたオジェが苦戦を強いられ追い上げようにもヒュンダイの性能向上で逆転勝利ができなくなりつつあるからでしょう。おまけに本年オプション参加のシトロエンが美味しいところで登場し優勝をさらっています。その結果これまでの8戦の優勝ドライバーが6人で分け合っています。VW黄金時代に慣らされたフアンには新しい時代の到来のように見えます。

第9戦のドイツは今シーズン初めてのまともなターマックです。ここでスタート順の不利が少しは軽減されるオジェが巻き返すのでしょうか?ヒュンダイも性能向上をターマックでも発揮するのでしょうか?この辺が注目点です。ヒュンダイの代表ミシェル・ナンダンはフランス人で元々ターマックのセットアップの達人です。VWはオジェ以外にはラトバラ、ミケルセン2人ともターマック向きではありません。一方ヒュンダイは一時不調のヌーヴィルが得意のターマックで本領を発揮しそうです。今回ヒュンダイはヌーヴィル、ソルドがメーカー登録、パッドンがチーム登録に回ります。シトロエンはミークでなくルフェーブル(フランス人)が参戦します。ターマックでは結構優れたドライバーです。

さて、このラリーは毎回書いていますように3つのラリーの複合体でモーゼル河畔の丘陵地帯の葡萄畑のコース、軍用車両のテストコース、森林の高速コースの組み合わせです。

ターマックといっても路面はそれぞれが大きく異なるためサスの設定が難しいといわれています。特に演習場の荒れたコンクリート路面と車両止めの大きなブロックは大変危険です。悪天候の中では最も注意すべきコースです。この中で40キロのロングステージ2本がヤマ場でしょう。

ロウブが全盛時代にラリーフランスがここからそう遠くないアルザスで行われていました。場所がドイツに近い上にコース設定も似ていたのでなんとなく二番煎じの気配がありましたが、ラリーフランスがコルシカに里帰りしたのでドイツラリーも一つの個性を取り戻した感があります。ドイツはもとよりフランス、ベルギーからも多くの観客を集めるロケーションの良さは欧州の中心部のイベントとして注目度抜群です。熱戦を期待しましょう。よく冷やしたモーゼルワインを伴侶にテレビ観戦してください。

DaySS本数SSkmLiaisonkmTotalkm
Leg 1(8/19) 5本 98.97 km 234.75 km 333.72 km
Leg 2(8/20) 9本 148.57 km 440.17 km 588.74 km
Leg 3(8/21) 4本 59.26 km 214.77 km 274.03 km
Total 18本 306.80 km 889.69 km 1196.49 km
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福井 敏雄
1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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