試合後の香川の態度が浮上を予感されるものに?

ヴォルフスブルクとの試合が終わったあと、出場機会のなかったFWラモスらとともに香川真司は、ファンのいなくなったフォルクスワーゲンのピッチの上で、走り込みを行なった。

その後、息を切らして取材エリアを通って、ロッカールームへ。そこでシャワーを浴びてから、取材陣の前に姿を現した。試合に出ない選手は取材に応じないことも多いが、香川は「短めでもいいですか?」と断りをいれつつも、きっちりと質問に答えていった。

――この試合について、どう見ていましたか?

「良いゲームだったし、スタートが良かったですね」

――ショートカウンターがはまっていましたが、チームとしての狙い通りだったのでしょうか?

「前から守備に行くのが狙いだったので、その形で良いカウンターもはまっていましたし。あの2点はやっぱり、大きかったですね」

このあと、香川にとっては答えたくないかもしれない、ライバルのゲレーロについての質問に。しかし、毅然とした態度でチームメイトについて答えた。

――サイドの選手としてやって来たゲレーロが2試合連続で2シャドーの位置で先発して、今日も先制ゴールを決めていましたが、どう見ていましたか?

「良いっすね。左サイド全般のポジションを出来るということを証明しつつあるので。すごく良い選手ですし、結果も残しているので。現状ではオレを使いづらい状況ではあります。今は我慢というか……。でも、本当に(自分にも)良いところはいっぱいあるので、それを自分のなかでしっかりとイメージしながら。本当に良い競争なんじゃないですかね」

――連日のように攻撃的なポジションの選手がゴールを決めており、激しい競争がありますが……

「もちろん、試合に出られないよりは、出られることに越したことはないですし。もちろん、その悔しさはあります。ただ、この前の試合のときにも言いましたけど、シーズンはまだ長いですし。なので、ここからどう巻き返すか、じゃないですか」

落ち込まずに、そして嫌なことを聞いてくる記者の前でも堂々と、受け答えしていた姿が印象的だった。一喜一憂せず、ライバルについてフェアに評価していく。そうした姿勢はここから這い上がっていくために欠かせないもの。この日の香川の態度は、将来を示唆していた。後になって、そう気づく日が来るかもしれない。

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ミムラ ユウスケ
1982年生まれのスポーツライター。2009年1月からドイツに渡り、フランクフルトやドルトムントに住んで、ヨーロッパサッカーを取材してきた。2016年9月末に拠点を日本へ移すことに。内田篤人との共著に「淡々黙々。」がある。

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