昨季、レスターを率いるクラウディオ・ラニエリ監督は日本人の友となった。少し大袈裟な表現になるけれど、父性の象徴ですらあったような気がする。前線でひたすら走りまくる岡崎慎司を重用し続けたラニエリ。途中後退に少し不満げな表情を浮かべながら引き上げて来る岡崎慎司の肩をポンポンと叩いてその労をねぎらうラニエリ。そして、ラニエリと岡崎とその他のレスターの選手たちは、あのプレミアリーグのトロフィーを掲げた。どれだけの日本人フットボールファンが、ラニエリのおかげで美味しいお酒を飲んだことか。その味がほろ苦いものになったトッテナムファンという例外はあったにせよ、大勢のオジさんやオバさんや若人たちが、レスターで走りまくった岡崎の姿に相好を崩したのである。

レスターを率いるラニエリ監督

レスターを率いるラニエリ監督

翻って、今季のラニエリ監督と日本人フットボールファンとの距離感には少し開きができた。諸般の事情により、選手の起用法が昨季と今季とで違ってくるのは理解できなくもないが、とにかく「岡崎を出せ」というのが日本人ファンの総意である。大体、岡崎抜きの布陣ではリーグ戦で結果が出ていないのだから、前線のコンビを上手く行っていた昨季の状態に戻してみれば上手く行くかもしれないという、そんな基礎的なロジックがなぜラニエリ監督には分からないのか、とオジさんたちは歯がゆい思いをしながら秋のフットボール観戦に興じたのである。

しかし、やはりラニエリ監督は日本人の友だった。先のクリスタルパレス戦で岡崎を先発出場させると、岡崎もその期待に応え、というよりは、それまでの鬱憤を晴らすかのような出色のパフォーマンスを披露。チームトップの11.66Kmを走った岡崎は1ゴールを挙げてチームの勝利に貢献し、ラニエリ監督をして、「シンジ・オカザキが不振のレスターを覚醒させた」と言わしめたのである。

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