2017年の幕開けを飾った元日の天皇杯。東京・国立競技場が建設中ということで、大阪・市立吹田スタジアムでの開催となったが、鹿島アントラーズと川崎フロンターレのサポーターが大挙して集結。3万5000人近い観衆でスタンドが埋まった。

鹿島と川崎は昨年11月23日のJリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝でも顔を合わせており、この時は鹿島が金崎夢生の一撃を浴びせて下剋上を果たした。その勢いに乗って鹿島はCSを取り、FIFAクラブワールドカップ(FCWC)で決勝まで勝ち上がり、天皇杯でもファイナルまで進んできた。12月に7試合を戦った選手たちは満身創痍。エース・金崎も体調不良で大舞台を欠場することになった。それでも37歳の小笠原満男、曽ケ端準の両ベテランを筆頭に主力は健在。彼らの底力を見せるべく、堂々とピッチに立った。

CSのリベンジ、そして初タイトルに燃える川崎も勝利の凄まじい執念を前面に押し出してきた。試合は序盤から川崎ペース。中村憲剛、大島僚太のパス交換を軸に、小林悠、登里享平らの鋭い飛び出しから何度もチャンスを作られた。それでも鹿島は激しい球際と寄せで相手を跳ね返す。小笠原が鬼気迫る形相で中村憲剛にチェックに行く様子も見られ、チーム全体が戦う集団と化していた。そして前半終了間際の42分、伝家の宝刀のセットプレーから先制点を奪う。遠藤康の右CKに反応し、下がりながら頭を合わせたのは山本脩斗。今季要所要所でいぶし銀の輝きを放ってきた男のゴールにチーム全体が湧いた。

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