2010年南アフリカ大会は高地、気候など環境面の影響が大きく、欧州勢がやや低調だった反面、日本、韓国、アメリカが16強入りした。2014年ブラジル大会も開催地に近いアメリカ、コスタリカといった北中米カリブ海地域の国が快進撃を見せたが、優勝したドイツ、準優勝したアルゼンチンを筆頭に欧州・南米の優位性がやはり高かった。

つまり、32カ国出場の5大会を見ても分かる通り、ワールドカップの勢力図はそれほど変化していない。アジアやアフリカ、北中米カリブ海の国が環境や気象条件を味方につけて勝ち上がることはあっても、地力に勝るのはやはり欧州・南米の強豪国である。その図式は簡単には変わらないだろう。そんな中、開催国を48に拡大し、試合数を64から80に増やしてしまったら、大差のつく試合がより一層増えるのではないか…。こうした懸念が強まるのも当然と言える。

アジア枠も現行の4.5から8.5に増えると推測されているが、それだけの国が出たところでアジア勢が上位に躍進できるとは考えにくい。日本協会の前ナショナルチームディレクターだった霜田正治氏も「3チームによる1次リーグではアッサリ2試合で終わる可能性も高くなる。ワールドカップに出やすくなると喜んではいられない」と語ったというが、まさに正しい見方だ。アジア勢にとって世界トップレベルの国と真剣勝負できるチャンスはワールドカップくらいしかない。今までは最低でも3試合あったから、それを参考にしながら将来へのビジョンを描きやすかった。けれども2チームとしか戦えず、その相手がドイツやアルゼンチンといったトップの国でない場合、自分たちの世界における立ち位置が全く分からないまま大会が終わってしまうことも十分にあり得る。それで本当にいいのかという疑問は残るのだ。

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