合計96得点が生まれたプールDでわずか7失点だったのだから、1位勝ち抜けは必然と言っていいだろう。前回大会準優勝のプエルトリコが、3戦全勝で1次ラウンドを突破した。

残りの3チームは、それぞれが3試合を消化した時点でいずれも1勝2敗で並んだ。そのため、各チームが守備で1イニングあたりに喫した失点数から計算される「失点率」で上位の2チームが、残り1枠を巡ってプレイオフを戦うことになった。

だが、これが元で混乱が生まれた。大会公式ツイッターなどは当初、「イタリアメキシコ」によるプレイオフを伝えたが、計算の際に用いるイニングの解釈に間違いがあったため、後に「ベネズエラとイタリア」に訂正。

プレイオフの戦いは、優勝候補の一角ベネズエラが9回に逆転勝ちして、2位通過で2次ラウンド行きを決めた。すったもんだはあったが、それもこのグループがいかに混戦だったかを象徴するエピソードに挙げられるだろう。

◆3連勝を飾ったプエルトリコの強さ

ベネズエラの“キング”をあっさりと玉座から下ろし、ダークホースのメキシコとの打ち合いを制し、にわかに勢い付こうとしていたイタリアも台風の目に化ける前にしっかりと叩いた。

グループ3連勝を飾った後で、エドウィン・ロドリゲス監督は「ベテランと若手がとてもうまく噛み合っている」と語った。

初戦のベネズエラ戦では、2点リードで迎えた6回に22歳のカルロス・コレア(ヒューストン・アストロズ)が、低めのチェンジアップをセンター方向に放り込むソロホーマーで追加点を挙げた。

続く、39歳のカルロス・ベルトラン(ヒューストン・アストロズ)がファウルで粘った末に四球を選ぶと、4大会連続出場となるヤディアー・モリーナ(セントルイス・カーディナルス)が外角の球を逆方向に流し打ってスタンドイン。

プエルトリコの先発フリオ・ルーゴが、「ゲームプランについてはまったく心配する必要がなかった」と言うように、マスクをかぶるモリーナへの信頼は全幅だった。

ルーゴは速球の平均球速が145キロ前後だったが、捕手の構えたミットへ丁寧に投げ分けるピッチングで、強力ベネズエラ打線を相手に5.1回を1安打無失点に抑えてみせた。

7回には打線が6得点と爆発し、プエルトリコは初戦で迎えたこのグループでの大一番を、誰もが想像できなかった7回コールドの11-0で勝利した。

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