決勝ラウンドでは、これまでとはレベルの違う対戦相手と「負けたら終わり」のプレッシャーが日本に襲いかかる。その辺りは見守る側にも覚悟が必要となりそうだ。

侍ジャパンが準決勝で対戦するのは、2006、2009年大会で対戦したアメリカだ。勝てば、大会優勝を賭けて、プエルトリコvs.オランダの勝者と決勝で戦うことになる。

目標に掲げた「世界一」まであと2試合、欲しかったものは目の前にある。どのように戦えば、日本は2大会ぶりの栄光を手にすることができるだろうか。

◆最高の舞台で、日本は理想の戦いを実現できるか

決勝ラウンドでの戦いを展望する前に、今大会での日本の戦いを改めて振り返りたい。

1次ラウンドのキューバ戦は終始リードを保ったが、終盤にリリーフがつかまってもたついた。オーストラリアには初回に先制を許し、5回に同点に追いついてからは寄り切ったが、予想以上に苦しめられている。中国相手には危なげなく勝利を収めたが「格下相手にしっかり勝った」以上のものではない。

続く、2次ラウンドではオランダを延長戦の末に破り、キューバをシーソーゲームの展開で下したが、劇的な結末は裏を返せば薄氷の勝利を意味する。イスラエルにも順当勝ちしたが、序盤はスコアレスと手こずった。

「世界一を目指すチーム」として、ここでは要求を高めに設定しているが、日本はまだ本領を発揮できていない。比較の対象として、過去のWBC日本代表が決勝ラウンドへ進むまでに記録した得点と失点を記す。

・2006年/6試合45得点14失点→優勝
・2009年/7試合36得点9失点→優勝
・2013年/6試合43得点24失点→ベスト4
・2017年/6試合46得点22失点→?

チームの置かれた状況も対戦相手も違うため単純な比較はできないが、今回の日本はこれまでと同様に1、2次ラウンドレベルの相手には、しっかり得点を奪うことが出来ている。

ただ、22失点はぎりぎり及第点といったところで、チームの長所を聞かれる度に小久保裕紀監督が繰り返してきた、「投手力」を前面に押し出して勝ち上がってきたわけではない。

史上初の全勝で決勝ラウンドに進んだとはいえ、その中身は大会を制覇した第1・2回に比べると見劣りする。

それでも同格と見られていた相手にも譲らず、持ち味が出ないままここまで来れたのは地力の高さの証明でもあるし、良く言えば「まだ上がり目を残している」ということでもある。

短期決戦なのだから、この土壇場に来て潮目が変わり、日本が自分たちの持ち味を発揮しても不思議ではない。

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