◆マイナーリーガーも好投、ドジャースの裏事情

前日のカブス戦と同じく、ドジャースもこの日はマイナーリーガーが居並ぶスタメン。とはいえ、メジャーの看板選手たちよりも難敵だったかもしれない。

というのも、決勝打を放ったディクソン然り、みなメジャー入りを果たすべく猛アピール中だからだ。一方、レギュラーがほぼ確約されている選手らは、マイペースに調整している最中だったりする。

日本戦の相手先発は、マエケン(の話もあがったけれども)ではなく、トレバー・オークスだった。

昨季マイナーで14勝3敗、防御率2.74をマークしたトッププロスペクトで、春季キャンプでもこれまで7回2/3を投げて無失点。メジャー昇格とローテーション入りを同時にたぐり寄せつつある大事な一戦だった。

なお、この日の先発も、予定では昨季途中からドジャースの先発ローテの一画を担った37歳のベテラン、リッチ・ヒルだったという。

ところが、ここ数試合とも打ち込まれることが多く、なかなかイニング数が増やせない。

そこで、首脳陣は注目度も実力もある日本戦に先発させるより、よりストレスの少ない実戦環境であるマイナーの試合でいったん登板させ、調整をスムーズにしてもらおうと、オークスと入れ替えたという。

ドジャースはレギュラーシーズンへの調整が第一だったし、侍ジャパンは時差や気候などに配慮して、指揮官も「スロー調整」と気遣っていた中での強化試合。にもかかわらず、見応えもあれば好プレーも光った。

2回には、ヒットで出塁した炭谷がドジャースの正捕手グランダールに座ったままの驚異の牽制球でアウトになった。最後にサヨナラ負けは後味が悪いとも考えられるが、むしろ一振りでゲームがひっくり返る怖さも体感できたと捉えたい。

強化試合でよかった。ほかにも様々な意図が試せたのだろう。あとは実戦あるのみ。いよいよ、次戦は本戦。オールスター級のメジャーリーガーが居並ぶアメリカとの準決勝を心待ちにしたい。

◆WBC準決勝
・3月21日(火)午前9:45 プエルトリコ vs. オランダ J SPORTS 3
・3月22日 (水) 午前9:45 日本 vs. アメリカ J SPORTS 3

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松山 ようこ
メジャーリーグなどの字幕翻訳ほか、野球関連のニュース、コラム、インタ ビュー記事などを執筆。2014年から田中将大のプレビュー/レビューを担当。 MLB専門誌「Slugger」にも寄稿中。ワシントンDC在住中にナショナルズ誕生を目 の当たりにし、勝手に楽天との類似性を覚え、同様にファンとなった。設立当時 からの楽天ファン。

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