ヤンキースが地区首位を視野に収めている。開幕前の下馬評を覆す勢いだ。

ここまで15勝9敗でア・リーグ東地区2位。現在、同地区首位のオリオールズと1ゲーム差だが、前カードではオリオールズと直接対決の3連戦で、2勝1敗と勝ち越した。

勝ち方もすさまじかった。3連戦の初戦は、オリオールズが3回以降に毎回得点を重ね、6回の攻撃が終わった時点では9-1に。

ゲーム半ばを超えて8点差の劣勢だったにもかかわらず、ヤンキースは巻き返しに巻き返しを重ね、延長10回の末、14-11と試合をひっくり返して勝利したのだ。

この日はジャコビー・エルズベリーが5打点をあげ、大型補強で移籍してきたマット・ホリデーが10回に3ランで決めるなど、ベテランも大ブレイク。

加えて、先月ブレイクしたアーロン・ジャッジも3得点をあげ、WBCで負傷して出遅れたディディ・グレゴリアスも好調キープの2安打1打点。なおも若手がしのぎを削るように、次々とアピールの活躍をみせている。

しぶとさと豪快さで勝利を重ねる新生ヤンキース。ジョー・ジラルディ監督も「予想外(の強さ)ではない」と自信をのぞかせる。この3連戦も観客動員数は右肩上がりに増えるなど、ますます多くのファンを惹きつけている。

◆田中、圧巻の完封劇で「マダックス」の称号を得る

じわじわと調子をあげているエース田中将大は、今季の下馬評で地区優勝候補とみられている宿敵レッドソックスを相手に、圧巻の完封劇を見せた。

前回登板の4月27日、レッドソックスの本拠地フェンウェイパークで先発すると、9回3安打無失点。さらに驚くべきは、投球数がわずか97球で、うち72球がストライクと攻めながらの無四球ピッチング。

メジャーリーグでは先発、中継ぎ、クローザーという分業制はもちろんのこと、最近の先発はより少ないイニング数を投げることが主流になりつつある。

今やめったに見られない“完封劇”。現地メディアも盛り立て、田中が「マダックス」入りしたなどと報じた。

「マダックス」とは、100球以下で完封をすること。正確無比の制球力で知られた大投手グレッグ・マダックスが、この条件をクリアした完封劇を史上最多13度も達成していることにちなんで名付けられた。

球団の資料によると、先発をあまり引っ張らないジラルディ監督率いるヤンキースでも、先発投手を完投させたのは15年の8月15日以来(この時も先発は田中)で228試合ぶり。

また、ヤンキースがレッドソックスの本拠地で完封したのは、2002年8月28日にマイク・ムッシーナが達成して以来の快挙だったそうだ。

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