5月10日のパドレス戦で見せたピッチングは、変化球の多彩さに自信を持つダルビッシュ有(レンジャーズ)の真骨頂と呼べるものだった。

立ち上がりは4シームを中心に投じたが、高めへの球が多く、3番のウィル・マイヤーズに甘く入った4シームをバックスクリーンまで運ばれる。先制のソロアーチを許したが、その直後に味方が1点を取り同点に追いつく。

しかし、ダルビッシュは2回に、エリック・アイバーにも高めの4シームをスタンドまで運ばれてしまう。

さらに、次のハンター・レンフローに高めへ抜けたスライダーをレフトに運ばれ、続くマット・シーザーには低めに投じたフォーシームを二塁打とされ、この回2点目を失う。

序盤から3点を失ったダルビッシュは、速球にタイミングが合っていたパドレス打線に対し、3回から変化球を多めに投げ込む。

3回からマウンドを降りる6回までに対戦した15人のうち、11人には初球にスライダーかカッターを選択。

さらに、同じ球種を続けて投げたのは8球のみと的を絞らせない配球で、投球も全体的に低めへ集まり出し、失点を重ねた序盤からの「修正」というよりは、まるで別人への「変身」である。

結局、6回を投げて7安打3失点。勝ち星はつかなかったが、粘り強いピッチングが7回に勝ち越したチームの勝利を呼び込んだ。2本の本塁打を許したのは課題だが、今季初の無四球でもあった。

また、この日は得点圏の場面で3人の打者を続けて打ち取り、1989年にチャーリー・ハフが樹立した球団記録を36打数無安打で更新している。

その直後に打たれて記録は途絶えたが、ダルビッシュがまたひとつ球史に名を刻んだ試合だった。

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