伊藤準規は新たな場所で輝き始めている。長年、将来の先発候補として期待されてきた。しかし、殻を破れない。

シーズン数回巡ってくるチャンスも、すっきりと掴めない印象が残ってしまう。そんな伊藤が今、セットアッパーとして輝きだした。

今シーズンはここまですべて中継ぎ登板。5月2日から(5月28日現在)8試合、防御率は1.74 さらにここ数試合は勝ちパターンでの投入も目立ってきた。

現状を伊藤はこう話す。「中継ぎって知らない事ばかりで、日々驚いてますね。はっきり言って別物なんです。試合への入り方、肩を作るタイミング、球数の管理、対打者への考え方、全く違いますね」。

そんな知らないことばかりの毎日で、現状結果は出ている。その要因をどう考えているのか。

「自分の強みは強いボール。力で打者と勝負をするって事が出来ているかなと思います。ストライクゾーンの中に強いボールを投げ込んでいく。まずそこが大事。それをしていかないと自分じゃないと考えてます」。

伊藤は原点に帰った。チーム内でも150キロ近いストレートを投げる投手は少ない。伊藤は紛れもなくその1人。

「本来の自分の武器を自分が信じていなかったというか。状況によってゴロを打たせる。緩急を使う、もちろん色々ありますが、これまでは全部を同時にやろうとしていたんです。そこの考えを変えました」。

伊藤の人間性もある。以前、近藤投手コーチはこう教えてくれた。「準規はいくつか課題が出ると、それをすべて一気に解決しようとする」。

「それは夏休みの宿題を最終日に一気に仕上げるのと同じ。身につかないよ。自分の中で整理して順序だてて解決しないと。時にはその課題を捨てる勇気も必要なんだよ」。

伊藤は「自分のこれまでを振り返っても、結局自分との戦いだったと思う。先発マウンドに向かう際も、打者と勝負すると言い聞かせ、気が付けばマウンド上で腕の振りがおかしい、カーブがうまく抜けない、そんなことを考えていた」。

さらに伊藤は大事にしている考えを教えてくれた。「先発だからこうだ!ってことに囚われすぎていたんです。先発と中継ぎは別物ですが、自分は先発だからこうだって考えは邪魔なだけ」。

「だから今、自分はセットアッパーだからこうあるべきって考えは絶対にしない。自分が中継ぎに向いているかどうかも考えないです」。

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