調子の浮き沈みに苛まれているヤンキースの田中将大が、前回登板ではすべてを「帳消し」にする勢いで、圧巻のピッチングを披露した。

それを引き出したのは、他でもないレンジャーズのダルビッシュ有。日本でも大きな注目を集めた2人によるメジャー初対決は、まさに白熱の投手戦だった。

端的に言うと、田中が8回3安打無失点で、ダルビッシュが7回2安打無失点。どちらも勝ち負けがつかない「ドロー」に終わった。

田中はストレートも良ければ、スライダーとスプリットも低く決まり、3回以降は16人の打者を連続で退けた。

一方のダルビッシュも「すべてが一級品」という多彩な変化球でヤンキース打線を翻弄。ラスト7回は、新星アーロン・ジャッジを含む強打者3人を圧巻の奪三振ショーで締めくくった。

ヤンキースは9回に守護神アロルディス・チャップマンが打たれるも、その裏に追いつき、1-1で延長戦へ。

延長10回の末、サヨナラタイムリーで「持っていった」のはロナルド・トレイエズ。ベテランのチェイス・ヘッドリーに代わったユーティリティプレイヤーこと「何でも屋」が、チャンスを生かして名を挙げた。

◆田中の被弾数はメジャーワースト3。ただし、MLB全体でも被弾数は大幅アップ

前回、ジョー・ジラルディ監督もメディアも異論のなかった「今季イチのベストピッチング」を披露した田中。これで復調キープとなるか、注目されている。

リズムを崩している要因は、これまでにないペースでホームランを多く浴びていることにもあるだろう。田中が今季ここまで被弾した数は21本。昨季は22本だったので、倍速以上のペースで浴びていることになる。

しかも、この被弾数はメジャーでワースト3にランクイン。エンジェルスのリッキー・ノラスコとレッズのブロンソン・アローヨが、ともに目下23本でワースト1位タイなので、不名誉な記録を僅差で競い合っているという状況だ。

田中は「自分が言うと言い訳になってしまうけれど」と前置きをしながらも、今季のボールは「よく飛ぶ」ように思うと明かしている。事実、メジャー全体でも、ホームラン数は昨季より増えている。

なお、メジャーを代表する左腕クレイトン・カーショウ(ドジャース)も、今季はすでに17本塁打とキャリアワーストペース。昨季はわずか8被弾だっただけに、「らしくない」数と話題になっている。

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