これはまだ梅雨真っ只中のときのこと。今季から中日ドラゴンズで打撃投手を務めている久本祐一に、チームの現状や古巣・広島について直撃。

さらには、毎年1月に静岡県で行っている自主トレ『久本塾』の“特別編”として、4月から取り組んでいる福祉活動についても語ってくれたので、今回はそちらをお届けしたい。

◆強かったドラゴンズを取り戻すために

―― すっかり中日の人になりましたね。5年ぶりの復帰でしたが、すんなりとチームに入っていけましたか?

5年のうちにチーム内はガラッと変わっていて、若い選手たちなんかはほとんど知らない顔でしたし、会社の中身も以前とは違っていました。

―― まさに浦島太郎状態ですね。

本当にそんな感じでした。でも、ユニフォームが青に戻っていたのは大きかったですね。 このユニフォームでずっとプレーしていたので、止まっていた時間が再び動き出した感じでした。

―― 強かった頃のユニフォームですもんね。

昔を思い出しましたね。復帰を決めた理由のひとつが、 “あの強かったドラゴンズ”が今はどん底で、かつての仲間が苦しんでいたというのがありましたから。

「どうして優勝したチームから最下位のチームに行くんだ」といろんな人から言われましたが、単純に最下位から優勝した方がやりがいもあるし、裏方としてですが、強かった頃に戻せればと思っています。

―― 昔との違いは?

ちょっと緊張感が足りないとは思いましたね。昔は練習中でも、ミスしたら「やばいな」という感じでした。先輩方がそういった緊張感を作っていて、キャンプ中の投内連系だとか、もしかしたら試合の方が投げていて楽だったかもしれません。

まぁ、時代の流れで、どこの球団も変わりつつありますけどね。ただ、想像していたよりも良い選手がいっぱいいるなという印象でした。 ルーキーの石岡(諒太)とかも頑張っていたし、鈴木翔太も良い球を投げるなと見ていました。

―― 京田(陽太)も良いですしね。

彼らはまだ若いだけに、シーズン中にどんどん成長していくと思っていましたし、徐々にチームの状態が上がっていった原因の一つなのかなと。順位も全然諦める位置にはいません。ひとつのポイントと言われた交流戦でしっかりと立て直すことができましたからね。

―― ここから更にチームが上昇するには何が必要ですか?

大野(雄大)と吉見(一起)の復活ですね。今、二人とも調子が悪いですから。頑張っている若手の姿を見て、自分達もしっかりしなきゃと刺激になっているはずです。普段の大野、普段の吉見。普通に投げることができれば、後半戦はいけると思います。

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