谷繁前監督の引退以降、正捕手という位置へのレースは続いている。昨年は杉山、桂の併用が目立つシーズンだった。同時にこの2人のうち1人が正捕手になる。そんな空気が漂いだしていた。松井雅人は…。

「去年は地獄を見た」と話すように1軍の舞台は遠のいていた。

松井雅人は「杉山、桂、の2人を気にしていなかったと言えば正直ウソになります。でも、考えないようにはしていました。そこと戦っても成長はないかと思っていましたから」。

先輩である。プロの経験年数もある。捕手として大事とされている試合経験も松井雅人が上。そんな状況で後輩をライバル視するのは確かに難しい。では、どういう思いで自分を支えたのか。

松井雅人は「1軍も2軍も、野球をやるのは一緒です。成長したいピッチャーは沢山います。試合に勝ちたいのも一緒です。だったら捕手として目の前の試合を勝とうと考えましたね」。

そして、「目の前で必死に投げているピッチャーを何とか勝たせてやろうって。それが自分の成長にもつながる。そう考えて野球をしていました」と明かしてくれた。

さらに松井雅人は「正捕手って言葉にちょっと囚われすぎていましたね。それを考えすぎて失敗したと思う。配球も同じですが、結果打たれれば間違い。抑えれば正解です。正捕手っていう物は自分以外が最終的に決めていく事。自分が決めることではないんです」と話した。

さらに1軍の舞台を遠のけていたのは打撃だ。松井雅人は「バッティングを何とかしないとって思いは去年からずっとありました。シーズンに入ると、キャッチャーはなかなか自分の時間がないんです。だからオフから色んな所を変えていこうと考えていましたね」。

2014年:67試合打率.176
2015年:51試合打率.135
2016年は出場わずか4試合に終わった。

松井雅人は「一番の大きなテーマは打撃の始動を早くする事でした。遅いとどうしても差し込まれる。結果が出ないと気持ちが焦る」。

「焦ると上体があおる打ち方をしてしまう。下と連動せず上だけで、もっというと腕だけでボールにバットを当てに行く打撃になってしまう。根本を変えるには始動を早くする事。まずここからでした」。

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