先週末は、富士スピードウエイにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦が行われて、決勝は、なかなか面白い展開でした。各チーム、ドライバーの作戦の違い有り、トラブル有り、外国人ルーキーの躍進などなど話題が豊富で良かったですね。ボクは、ご存知のように予選のライブ放送と決勝のスタート直前、グリッドインタビューが担当でした。

さて、スーパーフォーミュラのオーガナイザーである日本レースプロモーションは、大会期間中の土曜日に<サタデーミーティング>と称するメディア向けの会合を開いて、同シリーズに関するトピックスで関係者を招いて短い時間ですが情報提供や質疑応答などを行います。
前回のミーティングはシーズン途中で【2スペックタイヤ運用】についてでした。現在供給されているミディアムコンパウンドのタイヤに加えてソフトタイヤを導入して運用するというものです。ブリヂストンタイヤからヨコハマタイヤへワンメイクタイヤが変更されて2年目。ヨコハマさんも1年目よりも2年目のコンパウンドをややソフト目にして<ミディアム>という名前で供給しているのですが、このタイヤ、ライフが長い。つまりかなり保ってくれるのでタイヤ交換を行わないでも1レースをあまりパフォーマンスダウンしなくて充分1レース走り切れてしまう。今回の第3戦でも3位に入ったアンドレ・ロッテラー選手が12番手グリッドからピットインの際に最小限の給油だけしてタイヤ交換無し作戦だった。

レース中の変化を求めて、以前から「1レース保たない」タイヤ=ソフトタイヤの導入を望む声が合ったのは確かですけれど、タイヤメーカーにとって意図してライフを短くしてもラップタイムパフォーマンスを上げるというタイヤ製造は製品としてのクオリティーコントロールが難しい。そして、タイヤメーカーとして、「タイヤが保たない」というコメントはブランドイメージに対してネガティブなものとなり得るので造るかどうかの判断が難しいわけです。

F1でピレリさんがワンメイク供給を開始して、なおかつ意図してライフが短く、レースに変化をもたらすためにいくつものコンパウンドを設定して供給し始めた当初はドライバーからの悪評だけがクローズアップされたのです。

ヨコハマさんが開発を進めているソフトタイヤは、ライフが150キロ。レース通常距離よりも100キロ短い。そしてパフォーマンスは、菅生で行われたテストでラップタイムが0.5秒から0.8秒アップしたという。富士の予選Q1では参加19台中、18台がコンマ1秒内ひしめいた状況を見ると新たなソフトタイヤのタイムアップはもの凄いし、レース中にこのタイヤをどう使うかで当然変化が生じるのは間違いない。あとは、この<ソフトタイヤ>を生かすも殺すも運用規定、スポーティングレギュレーションにかかっているでしょうね。次戦第4戦と第5戦に導入される予定です。

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高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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