例えばトニー・ガロパン選手とマリオンさんのような関係だったら、ツールの敢闘賞でもらった花束をそのまま意中の人に渡して・・・というようなロマンチックな出来事が起こるのだろうけれど、表彰台で選手が受け取った花束をもらうときは、選手本人より、付き添っていたチームのスタッフにもらうことが多い(と感じる)。
選手時代を懐かしむ監督たちのボヤキにも通じるところだが、チームの仕事が細分化され、例えば表彰台に立つ選手の身の回りのお世話をするのはソワニエ(マッサー)だけれど、コメントの管理をするのは広報で、ということは、表彰台に立つ前に顔をタオルでゴシゴシしたり、着替えを手伝ったり、というところまではソワニエの担当、そこから先、ミックスゾーンでTV等のインタビューを受けたり、ビデオカンファレンス室で会見したりは、広報、という大まかな区分になる。そうなると、インタビューは広報に任せて、ぬいぐるみ(牛やライオンくん)やら花束やら洗濯物やらを担いで、チームバスに戻っていくソワニエとすれ違うことが結構あるのだ。

今日のチーム スカイはマイヨ・ジョーヌ奪回に敢闘賞もあってみんなウキウキしていたので、そこにちょうど居合わせたこちらに、気前よくお花をくださった、という流れだった。

その足でプレスセンターに戻れたら、そのまま黙って貰って帰ったと思うが、優勝選手と総合リーダーの記者会見に行く途中に受け取ってしまったため、本人が「なぜそこに??」と思うかもしれない。心配になったので、念のため向こうがビデオカンファレンス室に入る直前に確認をした。
もちろん、黄色い方もあるのでいらないのかもだし、返してほしくても返してほしいとは到底言えないだろうとは思うが・・・。

クリス・フルーム選手の話し方や物腰は、どんなに落胆している状況でも、どんなに相手が失礼な口ぶりでも決して変わらずいつも感心するが、今日もいつも通りの丁寧な物腰で、まったく構わないので、ぜひそのまま持っていてください、とのことだった。ずうずうしくも、そのままありがたくいただいて帰った。

私たち取材陣も毎日が移動のため、お花を大切に活けて、長持ちさせることはできない。
(これまでは、車から見かけたファンのご家族に差し上げたりしてきた)
というわけで、いただいた花束は、帰りに立ち寄ったあるところに差し上げて来たのだが、これはまた、ツールが終わって総合が決まったときにでも、改めて、と思う。



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寺尾 真紀
東京生まれ。オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジ卒業。実験心理学専攻。デンマーク大使館在籍中、2010年春のティレーノ・アドリアティコからロードレースの取材をスタートした。ツールはこれまで5回取材を行っている。UCI選手代理人資格保持。趣味は読書。Twitter @makiterao

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