スーパーラグビー2017の頂点を競うグランドファイナルは、8月5日、南アフリカ共和国ジョハネスバーグのエミレーツエアラインパークで行われ、ニュージーランド(NZ)のクルセイダーズが、25−17で勝ち、9年ぶり8回目の優勝を飾った。アウェイに乗り込んでの勝利に、スコット・ロバートソンヘッドコーチは感無量の表情。自身は現役時代にクルセイダーズで4度の優勝を経験しているが、ほんどの選手が優勝経験のない若いチームを就任一年目で頂点に導いたのは快挙だ。表彰式後は、チームの円陣中央でけっして上手くはないブレイクダンスを披露するなど全身で喜びを爆発させる微笑ましい姿もあった。

クルセイダーズ

今シーズンもチャンピオンのクルセイダーズをはじめニュージーランド勢の活躍が目立った

終わってみれば、今年のスーパーラグビーも昨年同様プレーオフ進出の8チーム中4チームをNZ勢が占め、他カンファレンスを圧倒した。ライオンズもクルセイダーズと同じくレギュラーシーズン14勝1敗の成績を残したが、アフリカ2カンファレンスは、今季NZカンファレンスとの対戦がなく、楽だったという見方もできる。昨季から3トライ以上相手を引き離しての勝利にボーナス点が与えられることになって、攻撃力のあるNZ勢が有利になった面があったが、攻撃側有利のルール改正の流れは今後も続く見込みで、NZチームの優位は当分続くことになりそうだ。

南アフリカ勢はライオンズ、ストーマーズ、シャークスの3チームがプレーオフに進出したが、ライオンズ以外のチームは勝ち点でNZの上位4チームに届かなかった。オーストラリアにいたっては、5チームともに負け越し。来季はオーストラリアから1チームが減らされる予定だが、脱落するチームを巡って結論が出ないなど組織としても不協和音が続く。南アフリカは、キングズとチーターズの2チームが抜けることになり、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、イタリアのクラブで行われているリーグ「プロ12」に加わることになった。したがって、来季は、NZ5チーム、オーストラリア4チーム、南アフリカ4チーム、そして、アルゼンチンのジャガーズ、日本のサンウルブズの15チームで開催される予定だ。今季は客席に空席が目立ったこともあって、一試合ごとの魅力をどう出していくかが課題。チーム数を減らしたことで、質の高い試合につながるのかどうか。来季の各チームの戦いぶりに注目である。

チーターズ、キングズがヨーロッパのリーグに合流することになり、北半球のサンウルブズが南半球の国々で行われているスーパーラグビーに参戦している。世界のラグビーはこれまで南北半球に分かれて戦うことが多かったが、この構図が変わり始めている。縦割りのグループ分けの方が時差は少なく、移動は楽になるからだ。サンウルブズは、スーパーラグビー参戦2年目の今季も苦しんだが、他チームの3倍にも及んだ移動距離が少なからず影響していた。このあたり世界の動向を注視しつつ、未来の日本ラグビーの設計図を描かなくてはいけないだろう。

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